2016年3月27日日曜日

VMSソフトウェアに対する忸怩たる思い。

久々にまともにブログを書いています。 殆どこの数年間は画像貯蔵庫として使っていただけでした。

9月で還暦を迎える自分としては言うべきは言うの姿勢を貫いてきた。
何とかの遠吠えといわれども。


Omnicastを日本に紹介紹介し出したのが2001年頃からで、javatel.jpドメインを取得してホームページを開設したのも2001年。

このころは日本にはVMSは一切なかった、全てがアナログのDVRで大規模なシステムではマトリクススイッチャーを使用したものだった。

2003年ごろから監視カメラビューワの延長線的に現在のVMSと言われている製品が出始めた。

それらの製品の殆どがJPEGで秒一コマが標準みたいな仕様であったし、解像度もCIFがでればよい方みたいな時代だった。

私にすればこれらの製品には何の刺激もなく、一言あほらしいし、私個人で開発したSupereyesはMPEG4 DivX等のマルチコーデック対応、3G元祖のDocomp FOMAへのライブ配信など最先端製品を開発リリースした。

しかし、自分で作ったからわかるが、この製品では天下はとれんし恥かきにしかならないと、世界でNo.1になれるソフトウェアを扱う事を優先した。
それがGenetec社のOmnicastだった。

当時の日本の監視カメラ管理ソフトウェアはhttpを叩いてJPEGをパラパラ表示記録する類のソフトウェアはカウントできないほどあった。 というか、監視カメラメーカーがAPIを提供していた。

そんな中ですでに撤退したメーカーを含め、現在までの状況を列記する。

1) Sky株式会社が出していたが、2010頃だったか、さくっと潔く撤退した。
   後から聞いた話だと海外製のソフトウェアを調べて悟ったようだ。 素晴らしい見識と言える。

2) ArgosView 社内ベンチャーで派生した会社で作成されたVMSでまさしく、httpを叩いてJPEGをパラパラ表示記録からスタートして今ではH.264対応からMulticast対応までと機能面での更新がなされてきた。 しかし、下記はArgosViewの機能のコピーだが・・・・・・・

センサー連携機能

カメラの動作検知機能や外部センサーなどを利用し、検知が入ったタイミングのみ録画を行うことができます。
また、運用画面上に文字と音での通知や、eメールによる通知が可能です。
※対応画像フォーマット JPEG、H.264


検知が入ったタイミングのみ録画を行うと言う記載がある、この後に出てくるアロバビューもネットカムもそうだが、これがセキュリティで最も最悪な事だと誰も言わない事が、日本におけるVMSの評価を下げている根本原因だ。

これは検知していない時は録画できませんと書いているに等しい。
何でこのような事になるかと言えば、データベースで管理しない、あくまでもOSのファイルシステムで管理しているからだ。 検知の瞬間は大切だが真実は検知の直前にある。
つまり、この仕様では大切なシーンを記録できない可能性と言う重大な欠点がある。

これを回避する方法として連続録画をしながら、検知したタイミングでカメラからのFTPで対応している製品もある。 しかし、FTPは多用するとネットワークの負荷かが想定を超えたりとトラブルの元になる。

全てのイベントアクションはメタデータとしてデータベース記録するのがVMSの常識だがこれが出来ている国産ソフトウェアは限られる、後程紹介。

最近ではArgosViewもマルチベンダーを唄っているが、肝心のONVIF対応はいまだにできていない。

3) ArobaView は8年連続No.1という金字塔を打ち立てた日本を代表するVMS。 しかし、ArgosViewと仕様は瓜二つでる。 最新バージョンでは方向性で違いを見せている。 社名変更前のトリワークス時代にArgosViewとは全く別物と抗議を受けた記憶がある。 違うのはArgosViewがLinuxでArobaViewはWindowsくらいであろう。 現在は社名も変わり、ArobaViewは別会社売却されたようだ。

4) ネットカム社のKxViewProも内容的には左記の製品と大同小異である。 このメーカーも既に身売りを完了している。

 1)~4)は初期JPEG WEBカム時代を引きずり過ぎている。 付け足しでrtspやマルチキャスト対応と言ってみても、肝心のONVIF対応が出来ていないのは致命的と私は思う。




5) 日本テクノラボ FireDipperは私の知り合いがこの会社に入社して開発した製品で当初っからOmnicastを意識した製品として開発された。 しかし、この知り合いが去った後の目立ったアップデートはなされていないようだ。

これらのソフトウェアで共通している事は5)を除いて設計が対初期のアーキテクチャに引きずられられていて、付け足しの極みにある事、その事実として数万円のNVRでもONVIF対応が可能なのに提供できていない事からも見て取れる。


私が言いたい事はこのレベルの低いVMSもどきが、市場で認知されたいる悲劇が日本の現状と言う悲しい状況を何とかしたいと切に思う。










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